Designer デザイナー

齋藤繁一 | Moichi Saito

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国内にかぎらず、海外でも活躍。
空間や環境を意識したデザインが魅力。

東京芸術大学・大学院そしてロンドンのAAスクールを修了し、 建築家としても、デザイナーとしても手腕を発揮する齋藤氏は、GOODDESIGN賞なども多数受賞し、建築業界をリードする存在としてあらゆる方面で活躍しています。彼が設計する家は、天井までガラス窓が設けられた開放的な空間づくりが魅力。住宅メーカーもお手上げだった高低差の激しい物件も、彼ならでは設計力とデザイン力によって、家主の希望を見事に叶えています。

また3階建ての2世帯住宅では、3階にリビングをしつらえました。周囲の住居は2階建てがほとんどなので、3階のリビングは視界を遮られることなく、陽当たりに恵まれ、毎日広々とした空を眺めることができるのです。こうした彼の作品は国内にとどまらず、ハワイ・マウイ島でも建築されており、美しい眺望を望むシンプルかつ開放的な住まいを実現しています。

これらの作品には空間とそのコミュニケーションのあり方を探求する彼の姿勢が反映されています。家主との打ち合わせ後、設計に半年間という充分な時間を費やし、建築だけでなく、ランドスケープ的に空間や環境を意識してデザイン。その地に調和した家づくりが、住む人に心地のいい暮らし生み出しているのです。

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講師として、デザイナーとして
幅広い活躍が、常に彼の感性を刺激する。

建築・空間教育にも関心の高い齋藤氏は、東京芸術大学や多摩美術大学にて非常勤講師を勤め、若手の育成にも尽力しています。そこで大切にしているのは、「手で考える」ということ。近年、コンピュータの3D技術の進化により、デザインや設計が「脳で考えたものを作る」という方向にシフトしつつある中、かつてのモノづくりがそうであったように、「考えなくても手で作る」という作りながら思考していく作業をあえて取り入れ、学生の感性を磨くことを重視しています。手を動かし、五感を刺激し、家に流れる空気や住む人の感覚・感情をイメージする。それこそがモノづくりの基本であると彼は考えるのです。
また、他作家とのコラボレーション活動も彼の魅力のひとつ。最近、彼が注力するのはアップサイクルと呼ばれる廃材の再利用計画です。廃材をより価値の高いモノとして生まれ変わらせて市場に返そうという取り組みで、「レディメイド委員会」や墨田区の町工場が行う「配財 プロジェクト」と共に活動を広げています。高級車のシートに使われる革の端布やウレタン、メリヤスなどは、家具や文具に生まれ変わり、新しい価値として需要が広がっています。
こうした幅広い活動によって、彼の感性は常に刺激され、豊かな知識とネットワークによって、あらゆるニーズに応えていくことでしょう。

齋藤繁一

有限会社ソフトセル建築都市環境研究所 代表取締役
一級建築士事務所 株式会社アーキプロックス 取締役
多摩美術大学非常勤講師
東京都立工芸高校市民講師

1965年 東京都生まれ
1989年 東京芸術大学大学美術学部建築科卒業
1991年 東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了
1990年 丸井デザイナーズ・オーディション 流行通信大賞家具部門 入選
1993年 第3回BUFF国際建築デザインコンペ 3席入賞
1994年 Architectural Association School of Architecture Diploma Course修了 Diploma取得
1995年 東京芸術大学非常勤助手(建築設計第一研究室)~1999年
1995年 第3回オホーツクまちなみ整備コンペティション 最優秀賞
1996年 デザインコンペ太陽電池を用いた創造的建造物 奨励賞
1997年 マルチメディア時代の住い方デザインコンペティション 審査員(内田祥哉)賞
1999年 AN ARCHITECT ATELIER設立
2000年 有限会社ソフトセル建築都市環境研究所設立
2000年 東京テクニカルカレッジ非常勤講師 ~2005年
2001年 東京デザイン専門学校非常勤講師 ~2009年
2004年 多摩美術大学非常勤講師
2007年 東京都立工芸高校市民講師
2009年 東京芸術大学非常勤講師
2009年 GOODDESIGN賞2009受賞