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08
Jun 2014

移動・変形する「未来型キッチン」がライフスタイルを豊かにする

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気分によって、場所や形を変える。キッチンの概念が変わるキッチン。

次世代のライフスタイルをテーマにした新スタイルキッチンが、早稲田大学WABOT-HOUSE研究所のプロジェクトによって試作されました。WABOT-HOUSEはロボット系分野に特化するだけでなく、建築系や通信系に加えて、デザインや映像といった芸術系も参加し、ロボットと人間の共生空間を実現するための研究を展開。

試作キッチンにおいても、ロボットと共生する未来ストーリーを想定し、あらゆる点において試作・試行が施されています。

このキッチンの一番の特徴は「変形・移動が可能」であること。生活のシーンに合わせて、キッチンにも会議テーブルにもなる“可変するデザイン”に加えて、部屋の数カ所にキッチンを設置できる場所が設けられています。

キッチンに不可欠な給水・排水、コンセント、排気などはユニットにまとめられ、どの設置箇所でもプラグインプレイで稼働。しかも1坪という省スペースも未来型に欠かせない要素として実現されています。

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「場」をフレキシブルに捉えた発想が、キッチンを楽しく豊かに進化させる。

「キッチンは据え置きの調理場である」という建築の固定概念を超えたキッチン誕生には、ロボットとの共生という大きなテーマに基づき、改めて建築や家具・家電のあり方を考察した背景があります。
これまで個々に考えられていた建築と家具・家電を統合し、関係性をデザインし直し、キッチンのあり方を見つめ直す。

「場」をつくるという建築の原点を探り、近未来の生活のカタチをイメージしながら、たどり着いた答えは、時代の中で消えてしまった「囲炉裏」でした。

調理をしたり、和んだり・・・。
自然にその場を人が囲み、集うことで機能が発揮され、新たな役割が浮き上がって、コミュニケーションが生まれていく・・・。さらに少子高齢化社会において、ベッド脇でも使えるオールインワンの可動型キッチンは、単なる道具ではなく、家族の一員のように暮らしの中心として頼りにされることでしょう。

「場」をフレキシブルに捉える発想が、これからのキッチンライフにどのような豊かさと楽しみを生み出すのか。
キッチンの進化に期待が寄せられます。

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  1. 天板をスライドすればシンクが登場。開けてキッチンに、閉じればテーブルにもなります。
  2. 家具・家電も統合され、キッチンに必要な電化製品や食器などがすべて収納されています。
  3. 床に複数設置されている設備集合コンセント。給水・排水・排気・電源などがユニット化されています。
  4. ロボットがセンサーで個々のキッチンユニットを識別できるよう、ユニット毎に違う色が割り当てられています。
  5. キッチン側面にぴったり収納できる折りたたみ椅子。収納すると、キッチンはオブジェのような箱になります。

取材協力・画像提供
原田智章建築計画事務所 原田 智章 氏
株式会社共創 菅 道 氏